本日は日曜日で店休日です。昼間のお仕事も本日はお休み。とは言え、独り暮らしの日曜日は忙しく掃除に始まり、洗濯、週明けからのお弁当のおかず作りなどの雑用が待ち構えています。早起きして雑用をこなし、人生初の料理教室に参加してきました。先生はお店のご常連様で、数多くのお客様をご紹介いただいています。
本日のお題はフランス料理。
メニューは、
- かぼちゃのスープ
- 鰆の白ワイン蒸し
- チョコレートのプリン
- 乾燥いちじくとプルーンのデザート
私も我流でイタリアン等を作りますが、まさに目から鱗でした。フランス料理のソースはとても味が複雑で付け合せもレベルが高い。素材の味が活きる料理の数々でした。飲食店を始める前は、普段のライフスタイルで料理教室の先生などの人脈は出来ませんでしたが、お店をやったお陰で様々なジャンルの人とのご縁が出来ました。この料理教室は先生の自宅にて開催される小規模なものですが、落ち着いた雰囲気のキッチンやダイニングは心静かに食事が出来る環境が整っていました。
※写真はイメージです。
参加している人達は40代から50代の主婦の方々。皆さん、真剣な眼差しで先生の料理指導を受けていました。食事の際に色々なお話をしたのですが、皆さん近い将来に起業したいとおっしゃっていました。その理由として年金が受給できる年齢までにご主人は定年退職を迎えます。定年後に嘱託やアルバイトなどをしながら受給年齢を迎えるわけですが、そこに大きな不安があるそうです。ですので、蓄えがあるうちに何らかのビジネスをしたいと言うのです。正直、世の50代の女性の意識がこのような不安に満ち溢れているのに驚きました。しかし、いつもながら思うのですが女性は強い。男性よりも何事も受け入れる心があります。そのような意識ですので、何事に対しても真剣ですし前向きに取り組んでいるのだと思います。
政府をアテにしない生き方。
私の記憶では確か消費税増税は、社会保障費に充てる為に実施するのだと政府は財務省を通じて発表していましたが、結果的に税収分は社会保障費に充てられたことはなく、逆に社会保障費は減額されているのが現状です。このような時代に国や政府や会社に依存して生きることは過酷な生き方であり、とても幸せな人生を送れるとは思えません。本日は、起業したい主婦の方々から週末起業(副業)のたこ焼き屋さんについて数多くの質問を頂き、当ブログに書いてある私個人の考え方と実践経験を解りやすく説明させてもらいました。
起業することは安定を捨て自由を手に入れること。
ある人はヨガ教室、ある人は飲食店、ある人はインターネット関連と起業内容は様々でしたが全てにおいて自分が得意な分野か好きなことでしたので、無理をして頑張るのではなく楽しく努力できる起業になるはずです。
人生は一度きりしかない。
私は40代なので50代の気持ちは解りません。しかしながら、私も50代になったら人生の残された時間はきわめて貴重であり、どのようにして生きるのかを真剣に考えるようになるのかも知れません。子供の頃は、まるで永遠に続いていくかのように思えた人生ですが歳を重ねるにつれて、時間には限りがあるのだと実感させられます。下記のグラフをご覧ください。
第2-2-51図 男女別の起業時の課題(複数回答)
出典:中小企業庁ホームページ
この統計データを見る限り、「家事・育児・介護との両立」は女性特有の事情ですので理解できますが、起業時の課題については男性も女性も一部分を除いては差がほとんど無いことが解ります。その一部分とは「開業資金の調達」と「販売先の確保」です。私が分析するに女性に比べて男性の方が起業時に自分の理想を形にするための資金を必要としており、開業資金が多額な為にとにかく売上を確保することに注力していかざるを得ないのだと思います。当ブログの過去の記事の起業する時の最大のリスクにも書いていることですが、起業時は与えられた環境をうまく活用してとにかく小額の予算でスタートしていく事が大切だと私は考えています。
事業をスタートしたあとは必ず軌道修正が必要になります。
最初から完璧なビジネスモデルなど確立する訳がありません。必ず軌道修正やブラッシュアップが必要となりますので、最初から完璧を目指すのではなく、可能な限り参入障壁を低くした設定にしてスタート。走りながら考えて修正していくことが必要だと私は考えています。軌道修正の際には必ず無駄な初期投資や軌道修正に必要なコストが発生します。最初から目一杯の投資をするよりは少しでも運転資金を残した形でスタートするのが望ましく、その部分での借り入れは場合によっては必要であり運転資金がある間は倒産することはありません。
男女別の起業時に欲しかった支援(複数回答)
出典:中小企業庁ホームページ
このグラフを見ても男性と女性では起業時に求めているものが違うことが理解できます。男性は、いきなり売上をとっていくのに必要な「仕入先や販売先の紹介」であるのに対して女性は「同じような立場の人(経営者等)との交流の場」を必要としています。これは起業における男女の意識に相当な意識の差があると言わざるを得ません。女性は人脈やノウハウを必要としているのに対して男性はいきなり利益を追求しているという事なのだと私は感じました。どちらが良いとか悪いとかは書きませんが、当ブログで書いている私の考え方としては女性の感覚の方が近いと思います。
やはり不安は怒りの次に悪い感情なんだと思います。
私は週末起業(副業)の飲食店ですので不安はありません。不安な心境ですと、食材の原価をいかに下げて利益を拡大し集客施策にコストをかけて日々の売上と利益の追求に精を出していかなくてはなりません。でも果たしてそのようなスタンスで継続経営が出来るのでしょうか?このことに関しては当ブログで何度も書いておりますので割愛しますが、息の長い商売をしていくことが大切であり一時的な利益を得ることが目的ではありません。いかに高品質な商品やサービスを提供してお客様に喜んで頂き、ひいてはそれが適正利益になって継続して経営する原動力となるのが理想です。本日、ご一緒させていただいた方々にも当記事の内容をお話させていただくことが出来ました。
明日はお昼の仕事が夕方まで入っていますので、今からお店に出てお掃除と仕込みを済ませてから休みにしたいと思います。明日もまたお客様との出会いを楽しみに努力していきたいと思います。
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