昨晩は、ご新規のお客様ばかりの夜でした。初めてご来店されるお客様との会話はとても新鮮なものです。お互いに自己紹介をしながら、たこ焼きや生ビールのお話をするのは楽しくて仕方ありません。数人のお客様が全てお帰りになり、閉店に向けて後片付けをしていた時、そのお客様は現れました。男女お二人でご来店されたのですが女性の方がとても貫禄があり、大物の雰囲気が漂っています。生ビールをお出しした時、
「すごいお店が出来たと評判を聞いて来たのよ。」
このように言われ、正直少し動揺したのですが「ありがとうございます。どのような評判なのですか?」と聞くと営業時間が三時間で稼ぎ時の木曜日に店休日で、メニューは二品しかなく、すごく美味いたこ焼きの店があると近隣のスタンドやクラブなどで噂になっていると言うのです。さらに、お持ち帰りのたこ焼きの「掛け紙」には電話番号すら書いていないのが強烈に不思議で好奇心を持った理由だと言っておられました。以前の記事「お土産の香り」でも書きましたが、私は掛け紙に電話番号を書いていません。集客や宣伝に注力しているお店が大多数の中で、このコンセプトは新鮮だったのだと思います。
その雰囲気があるお客様は、私がお店を開いている地域に複数のお店を経営している社長さんでした。
よく考えたら、ここ最近は新規の女性客や近隣のお店からのお持ち帰りが急激に増えていたので不思議に思っていたのですが、これで納得できました。営業時間は三時間。日曜祝日木曜日が店休日。メニューは3品。入りにくいお店。提供物の品質が高ければ、きっと繁盛すると考えてお店をオープンしましたが、開業後5ヶ月目で強い手ごたえを感じております。その社長さん曰く
「私もこの街で長く飲食店を経営しているけど開業4ヶ月程度で、こんなに噂になる店は初めて」
このような感想を頂きました。昨晩は、色々な意味でとても嬉しい夜でした。これからも、その噂に負けないように精進していきたいと考えております。
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