午前中に大変気になるニュースが飛び込んできました。
上海株、5%安=当局の支援表明も効果なし
上海時事】28日午前の中国・上海株式市場は大幅続落している。市場全体の値動きを示す上海総合指数は午前10時(日本時間午前11時)ごろに5.1%安。中国政府は株価下支えに全力を挙げているが、投資家の信頼を勝ち得ていない。
Yahoo!ニュース 時事通信 2015年 7月28日(火)10時37分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150728-00000037-jij-cn
2015年6月に、これまで世界経済を牽引してきた中国の上海市場が大幅に下落しました。その下落率はなんと30パーセント以上。世界中に緊迫した雰囲気が漂う中で中国人民政府は指定主要銘柄の空売り禁止を始めとした介入を行い、株価が落ち着き始めた頃に再発した暴落です。昨年末、経済アナリストの大前研一氏は世界恐慌のトリガーは中国が引くと言っていたのを思い出します。
中国の投資家は株式投資を証拠金取引としてレバレッジをかけて取引しています。証拠金取引でなじみがあるのはFXですが、それと同じことを株式で行っているのです。今回のように暴落すると証券会社に預けている証拠金が不足するために追加証拠金が必要となります。想像もつかない数の中国人投資家が追証を求められている訳ですから、これは大変な事です。ちなみに、先月の上海株暴落によって発生した損失額は
390兆円
億円ではなく兆円です。2015年度の日本の国家予算は96兆3420億円です。たった3週間で日本の国家予算の約4倍もの資金が消えて無くなったという事になり、とんでもない事だと言えます。このショックの後に中国人民政府が膨大な額の介入を行っているにも関わらず昨日と本日の暴落です。27日、8.5%急落。本日は5.1%安。この2日間の合計が13.2%の急落です。
この暴落の流れを食い止めることが出来ない場合は、世界的な大混乱へのトリガーになる可能性が出てきます。株式投資を行っていない方にはあまり関係ないように見えますが、これら混乱の末には国債金利の上昇が待ち構えています。私が最も警戒しているのは株価の暴落ではなく、日本を筆頭とした先進各国の国債金利です。国債金利の上昇は国家破綻のリスクも高まりますが同時に貨幣価値も暴落します。円はこの3年間で、ドルに対して40%以上も価値が下がっています。あらゆる生活必需品等の価格高騰は輸入物価の高騰によるものです。
日銀の量的緩和により、円の価値はスピード感をもって下がり続けています。日本国は、今後も同様の施策を実行する以外に方法が無く、着実に円暴落への道を歩んでいます。以前の記事で「さらに円安に振れるのか」でも書きましたが、週末起業(副業)のたこ焼き屋としての対策は腐ることがない包装資材等の仕入れです。現在の日本円の価値で購入する事が、近い将来の物価高騰に備える唯一の対策だからです。ですので、今は純利益を仕入れに回しています。
これから秋口にかけては金融市場を注視し、個人的にも何らかの防衛対策を行う必要があるのではないでしょうか。少なくとも、自ら考えて勉強し、情報の取捨選択を行い、受動的ではなく能動的に行動していく必要があるのだと感じています。
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