私のお店のたこ焼き屋は、お持ち帰り用のたこ焼きメニューがあります。お持ち帰り用のたこ焼きのパッケージは下記のとおりとなります。
- 木舟皿
- パック
- 掛け紙
- 各種調味料
<木舟皿>
たこ焼きを入れる木で出来た舟型のお皿を意味します。通常のたこ焼き屋さんはパックに直接たこ焼きを入れて提供していますが、私は木舟皿にて提供します。理由は二つあり、パックを開けたら木舟皿が登場。本場大阪スタイルのたこ焼きで盛り上がってくれることを期待しています。次に、電子レンジで暖める際に木舟皿だけで暖められるからです。極力、環境ホルモンが出ないような気遣いです。
<パック>
耐熱パックを採用しています。木舟皿がぴったりと納まるサイズを包装資材業者様に探してもらいました。約80℃の耐熱パックですので、焼きたてのたこ焼きを入れてもパックの変形がありませんからキチンとした形を保ったままお持ち帰りが可能です。
<掛け紙>
掛け紙(かけがみ)とは、贈答品などの上面あるいは前面に掛けられる紙。贈答品の場合、贈る名目、贈り主を書き入れる為の奉書などを指す。現在一般的には熨斗(のし)が掛け紙に直接印刷されるようになったため、のし紙は贈答用・進物用の掛け紙を指す意味で認識されている場合が多い。このほか仕出し弁当などの弁当類にも「御料理」や「御弁当」などの掛け紙が用いられることがあり、これらも膳掛紙や折掛紙と呼ばれる掛け紙の一種である。
掛け紙とはインターネット百科事典Wkikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%9B%E3%81%91%E7%B4%99
通常、おすし屋さんなどではお持ち帰りの折に掛け紙をかけています。たこ焼き屋さんでは珍しいと思いますが、私は当初より掛け紙を付けようと考えていました。狙いは三つあります。まず、掛け紙を付ける事により高級感が出ます。お土産を持参した人に恥をかかせないように考えたからです。次に、掛け紙を付ける事によりパックの中が見えません。掛け紙を取ったら木舟皿が登場。サプライズを演出するためです。三つ目ですが、これが最も重要な要素です。熱々のたこ焼きを木舟皿に盛りつけてパックに入れて掛け紙を付ける。そうすると時間がたつと掛け紙も温まり、これがなんとも言えない香りがするんです。何と表現してよいのか難しいのですが
お土産の香り
この言葉に尽きると思います。私のお店のお持ち帰り用たこ焼きは、ソースをたこ焼きに直接つけずに別途、調味料を付けますので純粋に生地の香りと掛け紙の香りになります。まさに五感でたこ焼きを感じて欲しい、そんな想いから掛け紙を付けています。私のお店のお持ち帰りたこ焼きは800円です。その値段に劣らないクォリティーを実現していると考えています。
<各種調味料>
お持ち帰り用の調味料は下記のとおりです。
- お好みソース
- マヨネーズ
- 出汁醤油
- 青のり
お店で提供する際に提供している調味料全てを付けています。半分は出汁醤油で食べて、半分はお好みソースで食べるなど味の変化も楽しめるように考えたからです。また、付けている青のりも最高級品であり香りがとても良くて、たこ焼きとの相性は抜群です。お店でお客様が食べているところを見ていると、出汁醤油しか付けない人や、お好みソースしか付けない人もいます。お持ち帰り用のたこ焼きに付けている調味料の中には使われないものもあると思います。しかしながら、お持ち帰り用のたこ焼きは店内飲食と同じレベルでなければならず、調味料も決してケチることなく全てを付けています。全てにおいて妥協しない姿勢です。
先日、私が顧問を務める食肉の卸会社の社長とスーパーマーケットの社長の三人で会食した際に
どれだけ安い商品でも買う人が惨めにならない包装が大切だ。
このような話題になり、とても共感することができました。スーパーや量販店は、このように買う人の立場にたって包装を考えているのです。私のたこ焼き屋では、それを超える包装でなければなりません。私のお店のたこ焼きをお土産にした人が、胸を張って大切な人にプレゼントできるように、もらった人が美味しさも当然ながらサプライズをもって幸せな気分になって欲しい。そんな想いが包装には表現されます。ですので、私のたこ焼き屋にとって包装はかなり重要な部分です。
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