menu
閉じる
閉じる
閉じる
  1. ブログ移転のお知らせ
  2. 令和恐慌がやってきた
  3. 令和ショックが目前に迫っている
  4. 新元号と10連休
  5. 雑居ビルの活性化はどのようにしたら良いのか
  6. あらゆるモノの値段が高騰している。その先はどうなる?
  7. 導入を検討している翻訳機FreeTalk(フリートーク)
  8. いよいよ3店舗目がオープン
  9. 自動運転タクシー
  10. 天然とんこつラーメン一蘭
閉じる

週末起業でたこ焼き屋

約1年と半年ぶりの更新となります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

起死回生の明石焼き屋オープンから約1年過ぎた頃。ようやく手ごたえを感じてきた。

火事場の底力とはよく言ったもの

昔からの格言?「火事場の馬鹿力」とはよく言ったものです。
そんな状況に陥るのは恐らく、人生の中で一回、いや、多くても三回くらいまで。

私は五回目を経験させて頂きました。

これまでいわゆる「昼間の仕事」をスーツを着てやってきた私にとっては本当に今回の本業として決めた「夜の仕事」は人生の中で経験したことがなかったのです。

人生は紆余曲折が大なり小なりありますが今回の再起業は私にとって大きなイベントでした。

IT業界から飲食業界に。

26歳から起業して今年で17年目となります。起業当初は「食うため」それしかありません。ですから、何の特技も知識も無かった私は代理店としての生業を営むことになります。仕事の内容は決して楽しいものではありません。つまり、「お金のため」に全精力を注ぎ込んでいたことになります。

これは、一般のサラリーマンにも言えることですが自分が本当に好きな仕事ではなく「お金のため」・「生活のため」・「家族のため」の仕事として日々のストレスに耐えながら週末の休みを心待ちにして過ごす事と同じことです。

全てのサラリーマンが上記のような状況とは言えませんが感覚的には約半数がそんな状況ではないかと感じます。

これまで営んでいた業界とは違う業界に転身するということはサラリーマンでいう「転職」ということになります。

今回、会社倒産のピンチに追い込まれた結果、全くの異業種である飲食業に転身したのですが私の場合は偶然にも「転職」であり「天職」に巡り合ったとも言えます。

経済的には豊かではないが

以前の業界と比べて飲食業界は大変です。飲食業とは労働集約型ビジネスです。簡単に言うとお客様が来店してビールを注ぎ料理を作り、洗い物をして次の日の仕込みをしていく。これまでのいわゆる「パソコンの中の出来事」とは一変してリアルな世界です。

でも、私にとっては「水を得た魚」です。

美味しい食べ物を作り、美味しい飲み物を提供してお客様に喜ばれる。そして、それが売上となる。

これまでの「昼間の仕事」と比べて極めて単純な飲食業は純粋に「人を喜ばせる商売」なので提供側の私たちもストレスフリーな職業だと考えられる。また、法人が法人を相手に行うビジネスと違い不特定多数の一般消費者を相手にするので単価は数百円~数千円程度となるけれど「1案件で何十万円」といったビジネスと違い安定していると言える。

一見、良い事ばかりの飲食店ビジネスですが、家賃、人件費、食材費、酒代、光熱費等々の経費が重くのしかかります。

また、法人営業のような「攻めの商売」とは違いお客様が来るまで延々と黙って待たなくてはならない。

以前の業界と比べて経済的には決して楽ではないが「やりがい」・「生き甲斐」と言った観点では素晴らしいビジネスだと言える。

飲食業界を取り巻く現状は極めて厳しい

テレビでは「アベノミクスで好景気だ」と経済アナリストやワイドショーのコメンテーターが連日のように言っているが現状は全く正反対だと言える。私は毎日、明け方まで繁華街にて仕事をしているので肌感覚がある。それはタクシーの運転手さんなどと同じもの。報道されているような好景気は私が生息する繁華街では実感できない。

下記のニュースを見て欲しい。

<飲食店の倒産件数、過去最多>
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1801/18/news097.html

実際は上記のような状況だと言える。消費増税、社会保険料の増額、物価の高騰など庶民を取り巻く経済環境は決して甘くない。その上でスマートフォンなどの携帯端末のランニングコストである通信費なども重くのしかかる。そのような状況の中で消費者の可処分所得は厳しいものとなっている。その上、非正規雇用の増大による所得格差が襲い掛かる。

これでは、景気が良くなるどころか日々の生活費も切り詰めなくてはならないのが現状なのではないだろうか。そのような状況の中で飲食店に赴き派手に飲み食いするような人は確実に少なくなっている事が上記のデータで見ることが出来る。

上記のデータは2016年と2017年の比較データなので今年2018年は更に悲惨な状況になるであろう光景を今年に入って毎日のように見てきた。日本国内から繁華街の明かりが消えることは無いと信じたいが由々しき事態であることは間違いない。

当ブログを読んで起業した人も数人ほど存在する。

しかしながら、もしあなたが「これから」飲食店として起業するのであれば本当に価値のある提供物を開発して、最初から出来る限りの合理化を図って戦略的に行動しなければ1年以内に窮地に追い込まれる可能性が高い。それだけ当ブログを書き始めた数年前と現在では飲食業を取り巻く経済環境が著しく変化ししていると断言できる。

リスクがない職業やビジネスなどない

サラリーマンが安定していると言える最も大きな要素は毎月必ず一定額の「入金」があることに尽きる。私は独立して長いので給料など何十年ももらっていないので給与ではなく一定額の入金があると解釈してしまう。

しかしながら、現状はどうだろうか。東証一部上場企業でも自社の経営状態が悪化すると感情論は抜きでリストラを断行していく。それだけではない。社内の人間関係の悪化を理由に退職せざるを得ない人々も数多く存在する。退職できるならまだマシで家族のために毎日の強烈なストレスを笑顔で我慢し続けるサラリーマンが大半だろう。

サラリーマンとは対照的に私のような零細企業はストレスこそサラリーマンより少ないとは言え金銭的なリスクが常につきまとう。けれど、ここで考えて欲しいことがある。私は今回の職種変更のように好きな仕事を「基本的」には選択することが可能だ。「基本的」にと書いた理由はお金の問題があるからに他ならない。

しかし、「お金」の問題しかないのが真実。

最近、よくお店に来る若い女の子が「大将、人間は何を目的に生きているのでしょう?」などの高尚な質問をしてくる場面が多々ある。あなたならどのように答えるだろうか。私は「人は楽しむために生きているんだよ」と答えるようにしている。楽しむと言うのは何も余暇を趣味などで楽しく過ごすということではない。仕事も余暇も睡眠をとっている以外はストレスフリーで楽しく生きることを意味している。

ここからが大事なことなのだが、仮に副業でも本業でも飲食業で起業したいと考えているとしたら前記したように飲食業界を取り巻く経済環境は極めて厳しい状況下にある。だからこそ、リスクもあるし不安だらけの起業だとしても根幹には「人生を楽しむために起業するのだ」という意識を持って行動を起こして頂きたい。好きな仕事は自然に成果が出る。好きな仕事での苦労は苦労とは思わない。常に楽しみながら努力をして成果を生んでいく。つまり、そのような意識が無いと起業後の一年間を無事に過ごすことが極めて難しいということを意味する。

間違っても「お金儲け」を主眼に置いた起業だけはやめた方が良い。

利益は「後からつ付いてくる」くらいの意識で取り組まなければ生き残ることは難しいだろう。

また、仮に失敗しても後悔しない感覚になると思う。少なくとも私はそうだ。

仮想通貨と飲食店

上記で「お金儲け」を主眼にした飲食業の起業はやめた方が良いと書いた。このお金儲けという部分にもう少しフォーカスしていきたい。昨年の話題の中で大きかったのはビットコインをはじめとする仮想通貨だったのではないか。

2017年から盛り上がった仮想通貨。中でも話題になったのがビットコイン。まさに右肩上がりと言っても過言ではないくらいの上昇率で「億り人」なるプチ流行語まで生まれた。

私の店に来ている若者もビットコインで大儲けして勤めていた会社を辞めてしまった人もいる。

私の知人も去年あたりから仮想通貨で億万長者になるのだと躍起になって生活費まで投じて仮想通貨に投資している。彼等に共通するのは儲けるのは良いが大儲けした後に「何をするのか」が決まっていないことである。

20代で起業した私の感覚だと儲けたあとの投資先(儲けた金で一体なにをするのか)が決まってない人が大儲けして良くなった事例は見たことがない。先日、その知人に「生活費はおろか借金までして仮想通貨に投資をして大儲けできたら何をするのか」と聞いてみた。すると「安定した生活を送りたい」と答えるではないか。私にとっては驚愕の答えだった。安定を求めるあまり借金までして投機をするというのはどうなのだろうか。

安定した生活を送りたいのであればインターネット上で得た信憑性に欠ける知識で仮想通貨に投資するくらいならば目の前の人を大切にして(家族だけではなく他人も)着実に足下を固めていくのが優先順位のトップだと思うし人々から慕われてお金だけではなく精神的にも充実した人生になると思う。

まずは少額でも良いので月々の収入を少しでも多くする努力を積み重ねることが重要だと思う。私の考え方が古いのかも知れないが。

週末起業のたこ焼き屋のその後

2015年に副業としてスタートした週末起業のたこ焼き屋のその後について書いていく。開業後3年近く経過して知名度も高くなっている。県外からのお客様や外国人観光客も来店するようになっている。当初、3時間営業としてスタートしたが現在は下の明石焼き屋に従事する従業員との交代があるので約2時間の営業時間で運営している。営業時間の短縮によって売上も落ちたが幸いにも採算は合う。

2018年4月現在も来店客の約半数は新規のお客様ということもありお客様の来店数に悩むことはなくなった。

最近になり、私が活動する繁華街に「本場の大阪で繁盛しているたこ焼き屋さん」がお店をオープン。長時間の営業ということもあり繁盛している様子。私のお店は上記のとおり営業時間も短いし客席も8席程度のお店なので競合店とは思っていないが少なからず影響を受けているのだと思う。

今後のブログ更新について

2店舗目をオープンして以来、パソコンに向かう余裕がなく更新も滞っていたが今後は可能な限り更新していきたいと考えています。

今年2018年は世界的に様々な変化がある1年だと思っているので私を含む一般庶民にとって重要だと思われるニュースなどの記事も積極的に書いていこうと考えてます。

と、言うことで久々の更新にはなりましたが今後ともよろしくお願い致します。

副業が本業になったたこ焼き屋店主

関連記事

  1. 繁華街の現状

  2. 繁華街の住人たち

  3. これまでの常識が通用しない環境になる

  4. 株価が急落して年金が溶けていく

  5. 高齢者破産を防ぐための3つの対策

  6. 実体経済は荒廃し続けている

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

カテゴリー

2018年4月
« 1月   5月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
ページ上部へ戻る