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週末起業でたこ焼き屋

元旦の繁華街

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年明けの元旦。私は繁華街の様子が気になり、いつもの場所に赴くものの飲食店の気合と悲哀を感じた夜になってしまった。

元旦に営業しているお店

2016年1月1日の元旦。当初は自宅でゆっくりとオンラインの映画でも観ようかと考えていたが、ふと元旦の繁華街の様子はどのようなものなのだろうかと気になりパトロールすることに。するとそこには普段には見られない光景が広がっていた。

まず最初に訪問したのは同じテナントビルにあるショットバー

最初の訪問先は過去記事の繁華街の住人たちでも登場した私のお店と同じテナントビルにあるショットバーである。開店時間の午後6時、ドアを開けた瞬間にマスターの腫れあがった顔を拝見することに。重く分厚いまぶた、震える手、膨れ上がったお腹。新年早々にエキセントリックなものを見てしまった。

どうしたのかと聞くと、年末は忙しく毎晩のように大量の飲酒をした結果、持病である肝臓の不調が甦ったとのこと。手は震え、腹水が溜まった重たいお腹を抱えて元旦も営業。魔よけの盛り塩を作ろうとするが手の震えが邪魔してうまく出来ない。そんな光景を見ながらバーボンを2杯ほど呑み、マスターに身体を大切にするよう伝えて店を後に。

バーにいる間、どうしてそこまで無理をしてバーを営まないとならないのかをずっと考えていたが「やらなければならないのだろう」という自己結論に達して独りで納得してしまう。他人の不条理と向き合うにはそれなりの覚悟が必要であり、今の私には事情を聴く精神的な体力がない。なので、自家中毒になる前に店を後にしようと席を立った。

経営状態が良い店の大半は店休日

考えてみれば当たり前である。誰が好き好んでお正月、それも元旦に仕事をしたいと思うのだろうか。大企業のチェーン店ならともかく小規模な個人飲食店が元旦にまで営業しなくてはならないのは、それなりの事情があってのことだ。もちろん、前向きな営業もある。若者がやっている路面店のバーなどは元旦にも関わらず元気に平常営業。それはそれで勢いがあって良いことなのだが私が行ってみたい店はソレとは違った。

店内の雰囲気が最悪の唐揚げ居酒屋

元旦の夜にわざわざ繁華街に繰り出したのには理由がある。昨年の春にオープンした唐揚げ居酒屋が営業しているかを確認するためだ。このお店についてはずっと気になっていた。スペックは以下の通り。

  • 路面店
  • お持ち帰りと店内飲食のお店
  • 主力商品は唐揚げで何かのイベントで賞を取ったとタペストリーに書いてある
  • 正社員とみられる兄さん1人とアルバイト4名で構成
  • 私が目撃する時には店内に客は少ない

このお店は数か月前に私の知り合いが入店しておりアルバイトの接客がサディスティックなこと。それに伴い店内の雰囲気が悪く、正社員とみられる小太りの兄さんが凄まじく不機嫌であったとの報告を受けている。では、このお店の主力商品である唐揚げの味はどうなのか。

これも先日ご縁があり私のお店のお客様がお土産で持って来てくれた。少しばかり冷えてはいたものの非常に美味しい唐揚げだと感じた。その時は。あれだけ美味しい唐揚げを提供しているお店なので少しばかり店員が無愛想でも私は気にしない。元旦早々むさぼるように唐揚げを食べて生ビールを飲み干そうと気合いを入れて入店した。

あの時に食べた唐揚げとは違う

テナントビルの二階でゲリラ的に営業している私のお店とは違い路面店は営業しているのかどうかを確認するのが容易で助かる。繁華街を歩いていて50m前でもアイキャッチの看板の明かりで判断がつく。私のお店のお客様が不便な想いをしていることを再確認したもののバカボンのパパよろしく「それでいいのだ」と自己解決。

外から店内を見ると相変わらずお客の姿は少ない。入店しても不機嫌なスタッフに迎えられる。それでも私は何とも思わない。以前、お土産で頂いたあの唐揚げがアツアツの状態で食べられることの期待はスタッフの無愛想など問題ではないからだ。

早速、ハイボールと唐揚げを注文する。唐揚げが揚げ上がるのを待つ間に店内ウオッチング。いろいろと見ていたらお持ち帰りのお客が持ち帰り用の窓を開けて「あけましておめでとうございます。今日も営業なんですね!」と無愛想な正社員と思われる小太りのお兄さんに語りかけるものの兄さん「そうなんすよ、ほんとしんどいっすわ」と言い笑顔の客の表情を今の季節に合わせて凍らせる。

その瞬間に店のオーナーは別にいて恐らく小規模のフランチャイズなんだということに気づく。このような立地で開業するためには多額の資本投下が必要になる。最低でも一千万円の投資は免れない。なので元旦営業はオーナーの意向であることはスタッフの無愛想さが裏付けている。

「はい、お待たせ」茶髪の元旦労働従事者が持って来た唐揚げは、見た目はあの時に食べた唐揚げと同じ。興奮しつつガブリついた瞬間「うわっ塩っ辛い」とつぶやいてしまった。あのときの唐揚げと食感は同じだが塩分濃度が高くなっていたのだ。塩っ辛いので思わずハイボールをおかわりすることに。

結果、たった5個の唐揚げを食べるのにハイボールを3杯も呑むことに。おかげで想定予算を大幅にオーバーした。

多額の初期投資をしているにも関わらず売上が低迷する飲食店の多くは最初に心に決めたコンセプトをいとも簡単に崩してしまう。ましてやフランチャイズの場合は、よほど本部に強制力が無い限り加盟店は好き勝手に暴走し始める。強制力を持ったフランチャイズの本部とは自社の商標をマスメディアによって宣伝するような会社のことを意味する。つまり加盟店の集客支援をするような本部のことだ。

しかしながら、アントレ等に掲載されているフランチャイズの多くはノウハウ提供どまり。それならば、ホームページ等を見てスキームをパクれば良いのではないかといつも感じる。だって、加盟料や保証金を支払う価値などないからにほかならない。

とにもかくにも、この唐揚げ居酒屋は変わってしまった。

路面店で数字がとれないお店の多くはポリシーを曲げざるを得ない。元旦早々、売れない路面店の厳しい現実と不条理に満ちたバーのマスターを見た。

 

 

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