夜の世界と言えば中心部の繁華街。大人の街に赤ちゃんや子供の姿はない。しかし託児所は超満員となっている。
繁華街の託児所
私は毎日のように自宅から徒歩で週末起業のたこ焼き屋まで通勤している。開業当初の頃はスーパーなどで青ネギや卵などを仕入れていたので繁華街にある八百屋さんなどには用事がなかった。しかしながら、最近では繁華街の中にある八百屋さんで仕入れをするので開業当初とは通勤経路が変わった。
いつも寄っていく八百屋さんの手前に託児所がある。この地域は反社会性勢力の人たちの事務所やラブホテルなどがある地域。そこにひっそりと託児所が存在する。
未婚で働くホステスさん
夜の繁華街で商売をしていると様々な種類の人たちと会話をする機会がある。その中でホステスさんも多い。たこ焼き屋をする前は一般消費者だったのでスタンドやクラブにはお客として訪問する。だから内部のことは知る由もない。しかしながら、お店をやっていると夜の世界で働くホステスさんの内情も知る事になる。
私の想像以上に未婚で子供を育てながら夜の商売をする人たちは多い。また、その人たちは養育費などの資金援助を受けている人は極めて少ない。つまり、夜の仕事で生計をたてて子育てまでしているのだ。専業主婦でさえ子育てをするのは大変な仕事だ。それを夜の仕事をしながらするというのは非常に困難だと言える。
託児所はいつも満員状態
私がお店をやっている繁華街の託児所は常に満員状態。子供を預けなければホステスとしての仕事はできない。だから市場原理として預かり料金は高額となっている。私が聞いた話では1カ月に10万円ほど。夕方に子供を預けて深夜から明け方に引き取りに行く。子供を抱えながらの水商売は託児費用として10万円以上のコストがかかるということを意味する。
繁華街の託児所を経営している会社のほとんどは飲食店(深夜営業)をやっている会社だ。例えばキャバクラを経営している会社が自社に所属するホステスさんのために始めたケースなどがある。また、その託児所のほとんどは無許可である。
託児所として許可申請を行い認可されると各種の助成金などが受け取れるが認可基準が厳しく簡単に認可を受けることはできない。しかしながら、高額な託児料金を設定するのだから助成金などに頼らなくとも十分に利益が上がる。
託児所の開業はカンタンだがリスクが高い
託児所を開業するのならば繁華街がお勧めだと言える。何故ならば利用者は後を絶たず開業後すぐに売上がたつ可能性が高いからだ。パートさんの確保がハードルとなるかも知れないが高額な時給で募集すれば誰かが応募してくるだろう。
あとは物件取得くらいのものだ。内装工事はあまり必要がない。保育所のフランチャイズを展開している企業の開業資金に関するページを見ると約400万円程度で開業できるとしている。この程度ならば創業支援融資などを活用すれば自己資金200万円、融資400万円くらいで運転資金まで確保することが可能だろう。
ところが良いことばかりではない。
預かっている子供に何かあれば大変なことになる。託児所を実際に切り盛りするのはパートさんたち。スタッフの質が低ければ怪我や事故が発生する可能性も高くなる。実際に、私が聞いた話では託児所で事故があり裁判になることも多々あるのだそうだ。
どれだけ細心の注意を払っていたとしても事故が発生する可能性はゼロではない。リスクヘッジするとすれば保育所賠償責任保険などの保険で対応するしか方法がない。しかしながらリスクを差し引いたとしても大量に需要がある託児所ビジネスは今後も明るい展望がある。
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