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週末起業でたこ焼き屋

通販業界はアマゾンが制覇している

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通販業界のモンスター企業であるAmazon.com。全世界で圧倒的なシェアをもつ同社はどのような考え方で成功したのか。

アマゾンとは何者なのか

Amazon.com, Inc.(アマゾン・ドット・コム・インク)はアメリカ合衆国ワシントン州シアトルに本社を置く通信販売会社です。創業者であるジェフ・ベゾスが1994年に主に本を販売する通信販売サイトとして立ち上げた会社です。

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ジェフ・ベゾス氏は1964年にニューメキシコ州アルバカーキで10代の母親のもとに生まれました。彼が1歳のとき両親が離婚して母親に引き取られることに。ベゾス氏が5歳のときに母親が再婚。その後はテキサスで暮らしています。

本のポータルサイトから世界有数の小売業に成長

創業当初アマゾンは「本」に専門特化したポータルサイトとしてスタートしています。アマゾンジャパンが日本に登場した時に私は「あぁ、これで街の本屋さんは淘汰されていくな」と感じた憶えがあります。

その後アマゾンは世界中の顧客にクレジットカードを登録させて着実に顧客を拡大。その結果、単なるインターネットの本屋さんから世界有数の小売業に成長していきます。

人気アプリのライン(LINE)は全世界で2億人以上の利用者リストを所有していると言われていますがアマゾンの顧客リストとは本質的に違いがあります。それは信頼と実績です。アマゾンの顧客リストはビジネスに直結しますがラインの顧客リストはある意味で烏合の衆とも言えます。

アマゾンは赤字体質の企業で株主に見放された時期も

今や世界中のインターネット通販を制覇しているアマゾンですが赤字体質の企業としても有名です。1999年には大幅に利益が落ち込み2002年でようやく少しだけ黒字となります。そこからも利益率は上がらず平行線をたどっています。

売上は順調に伸びており2014年度では890億ドルにまで達していますが売上高営業利益率は2002年度と同じ水準である1.6%程度。

つまりアマゾンはラインなどのソーシャルビジネスと違い利益率が低いビジネスモデルだということが解ります。どうして利益率が低いのか。それは創業者であるベゾス氏の企業理念に答えがあります。

ライバル企業が嫌がる投資を積極的に行った

通常、楽天市場でもYahoo!ショッピングでもそうなのですが、独自の物流倉庫や大量の在庫を持つことを嫌がります。そのような物理的なことは契約先の加盟店が行い自分の会社は利益率の高いポータルサイトの運営のみを仕事にしています。

しかしアマゾンは違いました。ポータル機能、顧客管理機能、物流機能全てを自社のインフラとして構築しています。このようなことは「儲かればよい」という企業理念では決して実現しないことです。

アマゾンの企業理念とは

Amazonの企業理念は、「顧客中心主義」「発明中心主義」「長期的視野」です。同社は、1997年のナスダック上場以来、株主に対し配当を配ったことがなく、2014年時点で17年連続で無配を継続している世界でも極めて珍しい企業です。

「顧客は常に正しい」

ジェフ・ベゾス氏は創業当時からこのように言い続けており、包装の改良をはじめとして返品期間の延長など顧客のメリットになることならば何でも行い投資も惜しまなかった結果、爆発的に利益を上げる企業ではなく安定的に利益が上がる最強企業に昇りつめたのです。

ジェフ・ベノス氏いわく「多くの企業が上手くいかないのは各地域の担当者がローカルのお客さんではなく、本社の上司を喜ばせようとするからです。」と述べています。会社を経営している方ならば誰でも一度はこのような状況に直面していると思います。そこでお客様の方向に社員の視線を向けるのか、社内営業する社員が心地よいと感じるのかで企業の成長に大きな差がでてきます。

アマゾンプライムは顧客にとってメリットのある仕組み

アマゾンには「アマゾンプライム」という会員制度があります。アマゾンプライムは、3,900円(税込)の年会費で、お急ぎ便やお届け日時指定便を追加料金なしで無制限に使えるほか様々な無料サービスを利用することができるサービスです。

通常、「会員登録」には少しばかりの優遇が受けられる以外は何のメリットもなく興味の無いセールスメールが大量に送られてくる仕組みがほとんどです。日本のインターネット通販会社の多くはそのような感じではないでしょうか。アマゾンは違います。以下は当記事を書いている2015年11月の段階で受けられるサービスの一覧です。

  • 無料の配送特典
  • 家族と一緒に使い放題
  • プライム会員限定先行タイムセール
  • プライム・ビデオ
  • Prime Music
  • Kindleオーナー ライブラリーの利用

上記の中でも特筆すべきは「プライムビデオ」と「Prime Music」です。プライムビデオはFire TV Stickという端末を購入して自宅のテレビに挿入するだけでプライム会員限定の無料で視聴することができる映画やテレビドラマが無料で見放題というサービスです。

さらに2015年11月18日にリリースされたPrime Musicでは無料で100万曲もの音楽を聴くことができます。Prime Music専用アプリもリリースされておりスマートフォンなどにインストールすることによって音楽を自由に持ち歩くことができます。アプリの中にダウンロードすることが可能でオフラインで音楽を楽しむことができます。

さいごに

ITバブルの頃はIPOを目的とした利益率の高い会社が打ち上げ花火のように上場して短期間で破綻するといった状況を数多くみることができました。このようなビジネスモデルは創業者利益やステークホルダーが多額の利益は得られるものの顧客にはデメリットしかなく長続きしない短命な会社となります。

対照的にアマゾンは自社の利益よりも顧客の利益を追求していった結果、安定的な利益を生み続ける「強い」企業として成功しています。私の週末起業のたこ焼き屋もアマゾンを見習い、常に高品質なたこ焼きと生ビールを提供し続けるための努力と投資を行っていきたいと思います。

何故ならば、そのスタンスこそが顧客のメリットが最大化することであり、ひいては事業が長続きすることに繋がっていくからです。アマゾンの「顧客は常に正しい」という理念をたこ焼き屋にも反映させていきたいと思います。

 

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