飲食店を経営していますと、来店数が少なかったり売上が思うように上がらなかったりと自分の思うようにならないことが多々あります。また、飲食店に限らずどのような仕事でも同様にうまくいかない事があります。私の場合、アポイントがドタキャンになったり、遠方まで営業に行っていても成約にならないかったり。そんな時に私は、
これが運命なんだから受け入れよう!
このように思います。私は自分で運が良い人間だと本気で思っているので、どんなことがあってもすぐに受け入れてしまいます。契約が成立しなくても、「この会社とはご縁が薄かったんだ。契約成立しない方が良かったのだ」このように考えています。私の経験則でも、このような案件を強引に持って行っても良い結果になった試しがないです。
松下電器(現パナソニック)の創業者であり、哲学者でもある松下幸之助氏は採用時の面接において最後に必ずこのように聞いていたそうです。
「あなたは運が良いですか?」
この質問に対して、「いいえ、私は運が悪いです」と答えた場合は、どんなに高学歴でも能力が高くとも不採用にして、対照的に「はい、私は運が良いです」と答えた人は採用していたそうです。松下幸之助氏が考える「運が良い人」とは
「人に恵まれている」
このように考えていたのです。私のまわりでも勢いよく業績を伸ばしている会社や個人事業者がいます。その代表者とお話をしてみると考え方に二つのパターンがあります。
- この業績は私の努力の賜物であり、私の実力で富を手に入れた。
- この業績は沢山のお世話になった人達のお蔭であり、社会に恩返しをしなくてはならない。
独立して以降、様々な社長様とお話をしてきましたが上記の「1」の場合は繁栄が長続きせず孤独な状態となるケースが多いです。私も、これまで慢心するココロがありましたが、そのようなマインドだと一時的にうまくいっても必ず反動があり、どれだけ努力をしていたとしても結果的にゼロになるといった経験を沢山してきました。私は過去の失敗について、反省はしましたが後悔はしていません。これもまた私の運命であり、受け入れているからです。以下に松下幸之助氏の言葉を引用させて頂きます。
“Konosuke Matsushita 01” by 不明 – 時事画報社「フォト(1961年8月15日号)」より。. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.
すべての人を
自分より偉いと思って仕事をすれば、必ずうまくいくし、
とてつもなく大きな仕事ができるものだ。
まったくもって、その通りです。この事は、41歳にして経験したことのない飲食店経営を経て改めて学んだことであり、実際に行動する事によって体で体験することが出来て腑に落とすことが出来ました。また、
どんなに悔いても
過去は変わらない。どれほど心配したところで
未来もどうなるものでもない。いま、現在に
最善を尽くすことである。
これもまた、飲食店経営を経て改めて腑に落とすことが出来ました。人は歳をとると過去の栄光や経験に固執する傾向にあります。私も41歳になり、全く体験したことが無い分野への挑戦を経て今現在を精一杯生きる事が出来ています。これは私にとって大変幸せな事であり、貴重な体験です。本はお金で買えますが、知識はお金では買えません。実際にやってみるという事こそが大切な事だと思います。過去に後悔、未来に不安では行動に移す事は難しく人生を無駄にしているのと同じです。
今を精一杯生きる
これからの人生も、このスタンスを中心に歩んで行きたいと考えています。
本日、週明けの月曜日。また楽しい楽しい日々の始まりです。
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