昨晩は、ご常連様が3人、新規のご紹介客が3名、お友達1名のご来店で適度に賑わうことが出来ました。最近は来客数ゼロの日が無いのでオープン当初に比べて安定した売上がとれています。本当にありがたいことです。さて、最近になり頻繁にご来店されるお客様の中に地元の銀行にお勤めの方達がいらっしゃいます。そのお客様には私が昼間にお仕事をしている等はお伝えしていないのですが、昨晩のお話の中で、
「大将、二店舗目は考えてられないのですか?」
と、お尋ね頂きました。私は昼間のお仕事の業歴が16年ほどあり銀行さんとの会話の中で「何を伝えたいのか」を雰囲気的に感じることが出来るようになっています。今回のようなケースでは「大将、二店舗目は考えていないのか」の会話の背景には「融資に前向きですよ」ということを意味します。最近は昼間のお仕事では銀行さんも滅多に事務所に来ません。まぁ、資金需要が無いのも事実ですが、はっきり言うと相手にされていないのですね。つまり、融資対象としての認識が銀行側に無いことを意味します。
「大将、このたこ焼きは最高ですよ!これは多店舗展開するべきです!」
銀行には融資する際に厳しい与信が存在します。本来は事業計画書、決算書、貸借対照表、損益計算書などを提出して支店決済が出たら本店決済になり、信用調査会社の与信データをスコアリング計算して初めて融資の可否が出てきます。今回のように銀行の担当者(現時点では通常のお客様ですが)が会社の商品を高評価した場合には少し違った条件で融資を受けることが出来ます。何が違うのでしょうか。それは、
担当者の情熱です。
銀行にしろ、信用調査会社にしろ、中小零細企業にとって最も重要な要素は担当者の資質であり関係性なんです。ですので、いくら業績が良くて金利も低く設定されるはずの会社でも担当者しだいによっては不利な条件での融資実行が行われるケースもあります。それだけ金融は「人」が重要な要素となります。
たこ焼き屋さんの初回融資で重要項目は高品質かどうかです。
週末起業のたこ焼き屋さん(個人事業・開業届け提出済み)にとっての会社概要書は「たこ焼き」です。提供物が高品質な場合は書類を上回るインパクトを銀行に与えることが可能ですので、一般的な会社とは違った側面がここには存在します。私の分野はサービス業(第三次産業)かも知れませんが、ある意味では製造業とも解釈できます。例えばスーパーマーケットでも惣菜部門が優秀でしたら製造業としての能力があると言うことになります。たこ焼きでも「ものづくり」には違いないのでサービス業としてだけの要素ではないんです。
法人での融資と個人事業での融資の決定的な違いとは何か
これは一言で表現すると主とする借主が法人と個人では連帯保証人の位置付けが違うことに他なりません。法人の場合は、例え1人会社でも借りるのは法人であり代表者個人ではありません。従って法人で借り入れを起こす際には、あくまで法人が借りて代表者個人が保証人となるケースがほとんどです。対照的に個人事業者の場合は主とする借主は個人となります。従って個人事業で融資を受ける場合は第三者保証を求められるケースもあります。
本日はデスクワークも多く多忙な一日となりそうです。
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