昨晩は、ご常連様6名、お持ち帰りたこ焼き3パック、生ビールもそこそこ出ました。今月の売上は極端に多くもなく少なくもなく、適正な売上が順調に続いている状態です。営業時間が終わっても店内が混乱していない状態で片づけも少なく体力的にも楽です。最近は、オープン当初が忙しくラストオーダー近くになり静かな状態。これが理想的ですので嬉しく感じています。さて、民主党政権時代に長らく続いたデフレですが、その時代に隆盛していた飲食店が次々にコンディションを崩して迷走しています。その代表格ともいえる飲食店が大幅な軌道修正を発表しました。
マクドナルドの「昼マック」廃止に「安くないなら意味が無い」「もう行かないな…」の声多数
日本マクドナルドは平日ランチタイム限定で販売している割引セット「昼マック」を廃止する方針を固めました。月内にも実施する予定。
マクドナルドといえば2014年7月にマックナゲットに中国産の使用期限切れ鶏肉を使っていた問題が発覚、深刻な営業不振に陥っていましたが、8月に既存店が19カ月ぶりに増えたことを受けて実質的な値上げに踏み切るとのこと。
昼 マックは2014年10月に、これまで以上に値下げ幅を広げる形でスタート、通常価格から場合によっては200円前後の値下げとなっていましたが、円安に よる輸入食材の高騰でアメリカ産牛肉を使ったパティが前年比3割程度値上がりしており、これ以上の割引の継続は困難との判断です。
とにかく安くて、気軽に食べることが出来るハンバーガーのマクドナルド。数年前まではドライブスルー渋滞まで引き起こしていたくらい繁盛していました。しかし、最近では日曜日でもドライブスルーが混雑している風景を見ることはありません。
極端な安売り戦略は大きく為替の影響を受けます。
値上げをせずに為替損失をカバーしようとすると必然的に品質を下げていくしか方法が無いので、マクドナルドはマックナゲットに中国産の使用期限切れ鶏肉を使っていたのだと推測されます。しかしながら、飲食店は人が口に入れるものを提供する商売ですので品質を下げれば直ちに消費者は反応します。マクドナルドは世界中に広く展開しているグローバル飲食店企業です。企業規模も巨大であり、少々の事ではビクともしません。しかしながら、今回のように根本的なコンセプトが崩れた時はその限りではありません。
6月中間決算、262億円の赤字…客離れ深刻
日本マクドナルドホールディングスが12日発表した2015年6月中間連結決算は、売上高が前年同期比29・5%減の852億円、税引き後利益が262億 円の赤字(前年同期は18億円の黒字)で、中間期としては01年の上場以来、最悪の業績となった。異物混入など消費者の不信を招く問題が相次ぎ、深刻な客 離れが続いていることが響いた。(2015年08月12日)
大量の店舗数を誇るマクドナルドですが、業績が良い時期は店舗数が増えれば増えるほど儲かる。しかしながら、逆風が吹いた時には悲惨です。たこ焼き屋という業態も販売価格が100円~800円くらいまで値段に幅があります。私のお店はハイエンドな800円ですが為替の影響を受けるのはタコくらいです。その他の食材については国産ですので原材料の不足等を除いては価格が安定しています。安定して高いのですが、安定しているので為替変動での軌道修正は必要ありません。
高コスト高品質は安定した美味しさを提供し続けるための方程式。
最初から、高コスト体質ですので販売価格も最初から適正価格を設定します。適正価格ですので利益も安定しており顧客満足度も高い商売をすることが可能です。低価格路線は薄利多売をするために生まれたようなビジネスモデルです。多売するという事は集客する必要があり、知名度向上のために店舗数も拡大していく必要があります。本来、注力していかなくてはならない飲食物以外のコストが多額発生するので品質は低いものになります。
小さな企業や個人事業者が大企業の真似をしても成功しない。
むしろ大企業の逆をする必要があると私は考えています。本日は店休日の木曜日。しっかりとデスクワークしたいと思います。
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