コナモンの一つである焼きそばに新たなブーム到来か?和歌山県御坊市の名物「せち焼き」とはなにか。
せち焼きとは一体どんな料理なのか
せち焼きとは一体どんな料理なのか。焼きそばと「せち焼き」では何がちがうのか。通常、焼きそばと言えば豚バラとキャベツやもやしなどの野菜を鉄板で炒めて蒸しそばか茹でそばを投入してソースで絡めて頂く料理のことを指します。しかし、せち焼きはお好み焼きと焼きそばの中間あたりの食べ物でした。
<せち焼きのレシピ>
- 豚バラと野菜を鉄板でいためる。
- 麺を投入して野菜と豚バラと共にいためる。
- ソースを投入して味を付けていく。
- 仕上げに泥ソースを投入。
- その状態で真ん中にスペースを作り卵を1人前で2個ほど投入。
- かき混ぜて半熟状態にしてひっくり返す。
- さらにソースを塗り完成。
つまり、せち焼きとは焼きそばを卵でとじたものです。最初は半熟だった卵も鉄板の余熱で徐々に固まってくるらしく最初と最後では食感がちがってくるとのこと。個人的にはとても好きな感じで是非とも食べてみたいです。
せち焼きの歴史は長く昭和30年代から
そんな「せち焼き」ですがその歴史は古く昭和30年から続いているのだという。発祥の地である和歌山県御坊市にある「やました」というお店が発祥のお店。昭和30年頃にやましたの初代店主、山下夏子氏が始めたのが最初です。以下はお店のホームページに書かれていた「せち焼き」の誕生秘話です。
初代店主、山下夏子が、昭和30年頃に、和歌山県御坊市薗(現在の北出病院辺り)でお好み焼き屋を営み始めました。当時は、高校の近くだったこともあり、学生さんのたまり場所だったといいます。
もともと、駄菓子屋だった当店で、鉄板焼きを始め、お客さんに「やきそば、卵でせちごうて」との注文を受け、試行錯誤して作ったのが始まりです。今や、当店のオリジナル人気メニューとなり、いつの間にか御坊の名物とも言われるまでになりました。
因みに「せちがう」とは御坊弁で無茶苦茶にする、いじめるなどというような意味です。「せち焼き」の語源はここから来ています。
平成17年3月16日に、店の老朽化のため、100mほど、北に移転し、新装開店致しました。
出典:せち焼きやました
名物料理とはこのようなきっかけで生まれることもあります。センスのあるお客様のイレギュラーな注文は積極的に取り入れていくことも飲食店経営の中では必要なことだと思います。センスがあればですが。
せち焼きは自宅でも作れると思いますので今度やってみたいと思います。ちなみに「せち焼き」は平成23年9月にやましたさんが商標登録されていますので「せち焼きのお店」等の店名を使って商売することはできません。
高品質な名物料理があるお店は潰れない
街中には星の数ほどと言って良いほどの飲食店が存在します。ど飲食店もそれぞれ特徴があるのだと思いますが毎年多くの飲食店が閉店に追い込まれます。やはり高品質な名物料理が飲食店にとっては必須項目なのだと思います。
私の住んでいる街でも特に広告宣伝や集客などを行っていなくても長年継続して営業されているお店があります。こんなお店のほとんどは何かしら高品質で特徴的なアイテムが存在します。それは飲み物の場合もあれば料理の場合もあり、決して接客やサービスなどではないと私は考えています。少しくらい無愛想な店主でも提供物が高品質であればお客様は許してくれます。対照的にどれだけ愛想が良くても美味しくない料理や飲料を提供しているとクレームになります。
さいごに
私のお店は生ビールとたこ焼きのみで勝負しています。実はその他にも名物になりそうなアイテムがありますが色々な多種類のメニューを作れば作るほど専門性が薄れます。また、人の胃袋は1つしか存在しないので「これも食べたいけど今日は我慢」という風に逆にお客様にストレスを与えるようになると私は考えています。メニューが2種類だけでしたら食材のロスも極めて少なく、お客様にとっても来店時に目的を達成して帰って頂けるのではないかと思います。
今後、新しいお店を作るとしてもやはり美味しい生ビールと高品質な料理を一品だけにしたいと考えています。経営戦略的にも小規模店舗で運営可能ですのでランニングコストも低く抑えられます。次に世界経済が安定したころには今のお店の営業時間を倍以上に延長してスタッフに任せ、自身は新しい業態の店舗を運営していこうと考えています。
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