華やかな芸能界で活躍する芸能人たち。彼らはどんな副業をしているのかを調べてみた。
笑点の座布団運びでおなじみの山田たかお氏
日本を代表するロングラン番組の笑点。この番組で長年「座布団運び」をやっているのが山田たかお氏。いつも満面な笑顔で座布団を運ぶ姿は、明日から仕事や学校で憂鬱になっている日曜日の夕方の気分を紛らわしてくれる。意外にもそんな山田氏は不動産経営では達人だということだ。
山田氏が最初に15坪の土地を買ったのは彼が17歳のとき。もちろん未成年者なので当時は両親の名義で購入している。その土地のローンを完済すると隣地を購入するといった繰り返しで最終的には70坪まで拡大。その土地に新築マンションを建設して家賃収入を月に100万円以上も得ている。
全て銀行借り入れで中古マンションを購入する人が多い中で彼の戦略は堅実に感じる。まさにイメージ通りといった感じだが彼は自身の著書である「ボクに運が巡ってくる55の理由 廣済堂出版」の中で「自分はとても運が良い人間であり運を呼び込む男だ」と語っており運が良い人の考え方や自身の半生を綴っている。
私もこの歳になり、ようやく山田氏の言っている感覚に気付いてきたところ。「高級車に乗りたい」「クルーザーが欲しい」などの私利私欲で投資やビジネスを行う場合、一時的には成功しても自ずと崩壊もやってくるケースが多い。本当の意味での富を得るためには山田氏のようなマインドが必要になってくる。
当ブログもとにかく高品質なコンテンツを提供し続けていくことを基本命題にしており週末起業のたこ焼き屋さんも同じ。それで得られる利益は優先順位は2番目。このようなマインドでたこ焼き屋もブログもやっているからこそ順調に推移しているのだと思う。
津川雅彦氏は副業でおもちゃ屋を経営
日本の代表的な俳優の一人である津川雅彦氏は副業でおもちゃ屋のチェーン店を経営している。いや、正確に書くと「していた」となる。彼が設立した会社は株式会社グランパパという「安心・安全をコンセプト」にしたおもちゃ屋さん。主に木材を材料とした知育系のおもちゃを販売している。
設立当初は順調に走り出したものの、経営悪化に陥り多額の負債を抱えてしまう。破産寸前まで追い込まれた津川氏だが支援企業が名乗り出る。支援企業が共同経営者になる条件で資金援助。破産寸前で助かっている。
株式会社グランパパの会社概要を見てみると津川氏は名誉顧問となっている。
芸能人の副業で失敗する大きな理由は経営に関するノウハウや経験がないままに豊富な資金力と知名度を頼りに大規模にスタートするからだと思う。例えば歌手が音楽関係の会社を立ち上げるのなら基本的には得意分野でありノウハウがあるので失敗する可能性は低い。
しかしながら、津川氏のように自身の経験と保有しているノウハウとは全く関係ない畑違いの分野で起業する場合は失敗する可能性が高い。歌手で有名な千昌夫氏などはバブルの絶頂期には国内外にホテルや不動産を数多く所有していたがバブルの崩壊と同時に自身も破産している。
恐らくグランパパの基本コンセプトが素晴らしく、津川氏が心の底からやってみたいと感じたからスタートしたに違いない。グランパパの基本理念はとても素晴らしく提供している商品もまた素晴らしいものだ。このビジネスは津川氏のやさしくて愛に溢れている人柄を如実に表している。
津川氏が破産寸前で助かったのは彼の人間性であり生き方が正しかったからに他ならない。M&Aや事業譲渡ではなく事業再生という選択ができたのがその証拠。やはり最後は考え方から起因した生き方だとつくづく思わされる。
無趣味で質素な芸人天野ひろゆき氏
売れっ子芸人の「キャイ~ン」天野ひろゆき氏は不動産や株式投資で財をなした芸人とのことで調べてみた。彼は芸人として売れ始めた20代の頃には既にマンションを購入している。それ以降、芸能活動で稼いだお金の大半を不動産投資や株式投資に注ぎ込み現在の推定資産額は10億円。
天野氏は当記事の最初で紹介した山田氏と近いマインドの持ち主だ。天野氏はお金のかかる趣味はなく質素で普段の食事も自身で自炊しているとのことで「高級車に乗りたい」「クルーザーが欲しい」といった私利私欲で投資をしていないのが理解できる。
彼は「ウドちゃんでもわかる マネー芸人・天野っちの「アマノミクス」的蓄財術 (KKロングセラーズ)」という本を出版している。この本では、巷にあふれている「必ず儲かる」的な具体的な方法論ではなく主にお金や不動産投資に対する考え方について言及している。つまり視点が高く私利私欲を主体として投資していないことを意味する。不動産にしても株式にしても天野氏や山田氏のようなマインドで取り組まなければ成功しないことがわかる。
お金を得たい強い欲求とお金を失いたくない強い不安は表裏一体の感情。
どちらの感情も冷静な判断を失う感情であり、投資やビジネスにおいても失敗するマインドの1つだと言える。だからテクニックや方法論よりも考え方が大切だと感じる。何を始めるにしてもまずはこの部分を抑えていきたい。
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