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週末起業でたこ焼き屋

外国人観光客と飲食店

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昨晩は、ご紹介新規のお客様、ご常連様などで賑わいました。秋になり、気温が下がりましたが生ビールも順調に出ました。本日は、外国人観光客と飲食店がテーマです。

観光庁によると、2014年に日本を訪れた外国人旅行者は1341万3600人(推計)で前年比29・4%増加していると発表されています。私の住んでいる政令指定都市も例にもれず近年の外国人観光客は増加傾向にあります。統計データだけではなく、街行く外国人観光客の数は数年前に比べて格段に増えている事が目に見えて解ります。観光客の財布のひもは緩く、飲食店にとっては当然のように注力すべき事象であることは間違いありません。しかしながら、現実は違います。

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出典:観光庁ホームページ

飲食店の7割が外国人観光客の集客に未着手

飲食店の出店開業・運営支援サイト「飲食店.COM」を運営する、シンクロ・フード(東京都渋谷区)は9月28日、「飲食店における外国人観光客の受け入れ状況」調査の結果を発表した。週1回以上は外国人観光客が来店するという店舗が半分を超えたが、外国人観光客の集客については「特にしていない」が約7割となった。インバウンド需要に今まで以上に意識的に対応し、さらに多くの外国人観光客を呼び込む取り組みが必要となることが分かった。

外国人観光客の来店頻度は、「ほぼ毎日」が27.8%、「週1回程度」が28.9%となり、両者を合わせると56.7%となって半数を超えた。

自店で実施しているサービスについては、「外国語メニューの用意」は48.9%と半数近くの店舗が対応しているものの、「英語圏でない海外からのお客様への対応には困る」「メニューは説明できても、近隣のお勧めの店は?と問われ、途端に閉口してしまう」などの声も上がっている。

出典:NEWSALT2015年10月5日

日本人の多くは英語を話すことが出来ません。対照的に来日する外国人観光客の多くは世界的公用語である英語を話すことが出来ます。この言葉の壁というのは大変大きな障壁になっているのだと推測されます。私のお店がある繁華街でも外国人観光客向けのアイキャッチ(看板など)を設置しているお店は皆無です。果たして飲食業界においての外国人観光客の位置づけはどのようになっているのでしょうか。ニュースでは中国人観光客による「爆買い」がニュースで賑わっていますが「爆喰い」と言うのは聞いたことがありません。

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先日、老舗の観光旅館を経営している社長さんと呑む機会がありました。社長さんが経営している旅館の所在地は私の住む街の中でも最もメジャーな観光地に位置します。私が外国人観光客が増加したことによる経営的な影響に関して聞いてみたところ非常に興味深いお話を聞くことが出来ました。外国人観光客の増加に伴い、どのような状況になったのか。箇条書きにまとめてみると下記のようになります。

<外国人観光客増加による影響>

  1. 売上は円安に振れた時期より毎年増加傾向。宿泊客の約4割が外国人観光客。
  2. 英語、フランス語、中国語に対応できる人材を雇用。
  3. 外国人観光客の7割が欧米人(白人)、3割が中国人を含むアジア諸国等。
  4. 最も難しいのは食事の対応。中にはメニューの原型を留めないくらいにカスタマイズしている。

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この旅館には当然のことながら施設に温泉があるのですが、温泉に入る際のマナーなどは外国語のマニュアルを設置している事により全く問題がないのだそうです。最も難易度が高いのが食事の内容とのこと。宗教上の問題で食べられない食材がある、ベジタリアンなので食肉は食べられない、和食メニューの中に嫌いな食材や料理があるなど、ほとんどの外国人が提供する食事のカスタマイズを要求してくるのだとか。

ベジタリアンの種類は5種類程度あります。

なんと、ベジタリアンの種類は5種類もあるのだとか。野菜しか食べないけれど野菜の中でも根菜類は食べないなど内容は細部にわたるみたいです。中にはコース料理の原型が無くなるくらいのカスタマイズを要求される場面もあり、チェックイン後の食事に関するヒアリングが大変だと仰っていました。

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日本だからこそ細かい部分まで対応可能。

しかし果たしてタイやインドネシア、ベトナムなどの東アジアの新興国の宿泊施設がこのような細かい対応をしてくれるでしょうか?私が想像するに、それは不可能であり日本だからこその対応だと思います。ですので、来日する欧米人は東アジアの各国がこのような対応をしてくれるとは思わない方が良いです。外国人観光客を相手に飲食ビジネスを展開する場合、言語の壁や食材のカスタマイズなど様々な課題が存在するみたいです。

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一度で良いので外国人に私のお店のたこ焼きを食べてもらいたいものです。

このように、社長さんに伝えると「たこ焼きは、かなり難しいでしょうねぇ」と言われました。まず、タコを食べることのできる欧米人がどのくらいの割合いるのか。ほとんどいないのではないかと仰っていました。あとは、たこ焼きに入れる青ネギ。これもまた、アウトではないかと。紅ショウガも同様です。すると、欧米人にたこ焼きを食べてもらおうとすると入れることのできる食材は

生地と天かすのみ(笑)

こんなものは、たこ焼きとは到底言えません。やはり全ての食材を使用した本物のたこ焼きを食べてもらわなければ意味がありませんので、私のお店においての外国人観光客特需は期待できそうもありません。生ビールは大丈夫だと思いますので、生ビールだけでも飲んでみて反応を見たいと思います。特にドイツ人の方に生ビールを呑んでみてもらいたいです!ご常連様の中に外国人に知り合いがいないか聞いてみたいと思います。

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