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週末起業でたこ焼き屋

「美味しい」を共感してもらうことが重要

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昨晩の段階で今年の営業日は残すところあと3日。今月の売り上げ目標の達成を目指して気合いを入れて営業。その結果、昨晩だけで売上目標額を達成!

 

1日の売上額としては過去最高額を記録

昨晩は19時のオープン当初より客足が途切れず、21時以降に9人の来店。立ち食いする人まで現れました。その結果、2015年5月にオープンして以来では最高金額の売上を計上することができました。樽生2つを消費してビールの在庫も残りわずかになりました。

いくら慣れているからといっても1人オペレーションの限界を感じました。次々に入る注文をひたすらこなしながら生ビールを提供。営業時間3時間ずっと集中して業務をこなしました。

熱烈なファンが新たなお客様を連れてくる

私のお店は集客施策を行っていません。全てお客様の口コミだけで成り立っています。昨晩もご紹介新規のお客様が4人ほど来店。まるでねずみ講のように広まっているのを実感。

私自身はフェイスブックなどのSNSは使いませんが、お客様の多くがフェイスブックを使っており「大将、写真撮っても良いですか?」と聞かれる場面が多く、お客様のフェイスブックにてお店の宣伝を行っているような状況です。

食材の消費量が大幅に増加

売上の拡大に伴い仕入れの量も大幅に増加。今月の売上が過去最高額になったということは仕入れの額も過去最高。経費とはいえ今月はよくお金を使いました。昼間に使ったお金が夜には売上として返ってくる。そんなお金の循環を体験する事ができました。

また、開業当初はあまり気にしていなかった仕入れの単価も、仕入の量が拡大すると気になってきます。青ネギの単価が1つ当たり50円違えば総額で換算すると大きな差となってきます。最近では安いスーパーや卸問屋さんを選んで大量に仕入れるようにしています。

週末起業の資金繰りはとてもカンタン

私のお店は週末起業のたこ焼き屋。つまり生活費は昼間のお仕事で捻出しているのでたこ焼き屋で得た現金を生活に必要としません。ですので、利益には手をつけずに全てキャッシュフロー(内部留保)しています。売上が悪い月も月末近くなると家賃を支払わなくてはなりません。また光熱費も家庭よりは高額なコストがかかります。

そんな時も落ち着いて支払うことができます。何故ならばキャッシュフローが潤沢にあるので支払いに無理がないからです。キャッシュフローが潤沢にあるということは心の安定に繋がります。

心が安定していると焦ることがなく売上が悪くても、知り合いに電話して来店誘導することもなく余裕の心でお客様を待つことができるのです。これは零細企業では有り得ないこと。週末起業は資金が豊富な中規模企業レベルの経営ができることを身を持って実感。

やはり副業起業というのは本業起業と違い「強い」のです。

また、いつも余裕で落ち着いている姿をお客様に見せるというのも成功要因の1つだと考えられます。自信があるから落ち着いていると感じられ、「すごい店だ」というような印象を与えることが可能です。

資金繰りが悪化した飲食店は食材のロスも多く、どうしても提供物の品質が下がりがちですが私のお店は違います。忙しい時も暇な時も一定して高品質な食材で提供します。それは、キャッシュフローがあるからに他なりません。

個人が起業する際の最大リスクはお金です。お金に対する不安が人間の行動を支配して結果的に失敗するといったケースは数多く存在します。ですので、まずは副業でスタートして余裕のあるキャッシュフローを実現してから本格的に独立するのが良いと思います。

「美味しい」の共感はとても楽しいこと

今回のお店を通じて、気の合った仲間たちで「美味しい」ものを食べて美味しさを共感するといった時間を過ごすのはとても幸せなことなんだと感じました。

昨晩も9人で来店したグループは生ビールを呑んで、たこ焼きを食べながら「うまい!うまいよねー!」と大騒ぎ。みんな満面の笑みで楽しそうに食べていました。そして、食べ物を共感するといったイベントは宴を盛り上げる最高の話題であることに気づきました。

いくら長い付き合いで仲の良い人達が集まっても「仕事」や「恋愛」などの価値観はそれぞれ違います。しかしながら、食べ物は人間の体で感じるものですので美味しいものは全員で共感できる唯一のアイテムなのです。仲の良い人達が全員で共感して盛り上がるなんて最高の宴なんです。

美味しいし、楽しいし、よく笑い、よく食べて満足して帰る。そんな人たちを数多く見ることができました。

ですので、私のお店は「美味しいもの」を食べにくるという目的の人たちも存在しますが同時に「最高に楽しく共感したい」お客様も存在します。団体客の多くはこの「共感」を体験したいから来店するといった傾向が見えてきます。

飲食店が成功する要素は多岐にわたると思います。お料理の特性・品質や内装のレベルなど。でも最も大切なのは「全員が同じように体感できる素晴らしいもの」を囲んで仲良く盛り上がるということだと思います。

そのようなシチュエーションを意図的に創りあげるのが店主の仕事。

「美味しいこと」は「楽しいこと」ですので提供物が高品質であることは成功する大前提となります。立地や内装、接客などは優先順位としては低い。私は実践した結果そのように結論付けました。

メニューが一種類だからこその共感

私のお店はたこ焼きと生ビールがメインです。つまりそれしかないのです。普通の飲食店でしたら何種類もメニューがありお客様も様々な料理をバラバラに食べていきます。対照的に私のお店では強制的にみんな同じものを食べなければなりません。

メニューが一種類しかないから共感せざるを得ないのだと思います。

ある人は焼酎を呑み、ある人はサワーを呑むでは共感することができません。みんなで同じものを呑んで食べるからこそ盛り上がる。開業当初は生ビールのアテとして漬物を出していた時期もありますが今では全て廃止。生ビールとたこ焼きのみに絞ることによって強制的に盛り上がらざるを得ない環境を創り出しました。

でもこれは勇気がいる戦略です。一杯でも多くの生ビールを売らなければならないのでしたら不可能です。しかしながら私は週末起業であり副業。無理に売ることは必要ないのです。その心の余裕が徹底したポリシーを貫く要素として大きく存在します。

お客様が喜ぶことが私の幸せ

よくチェーン店などの求人広告でこのようなキャッチコピーを目にします。これはまさに本質であり飲食店の最大の遣り甲斐だと思います。しかしながら、低賃金で過酷な労働を強いられるアルバイトが同じことを考えるでしょうか。

お金のために働く以上はどうしても妥協が必要となり結果的に疲弊していきます。頑張るのではなく楽しいから努力するといった好循環になればお店はおのずと伸びていきます。常に創意工夫をし続けていき、その結果としてお客様が喜ぶ。お客様が大喜びすると店は繁盛する。この循環を実現しなければ厳しい経営環境の中で飲食店を成功させることは不可能に近いのではないでしょうか。

そのような好循環の仕組みを組織的に実践して成功している飲食店が存在します。

その会社は塚田牧場を運営する株式会社エー・ピーカンパニー(本社:東京都港区)です。昨今の飲食業界では多くの飲食店がアルバイトの求人に苦労しています。塚田牧場のアルバイトはとても狭き門。応募総数の2割程度しか採用しません。また、アルバイトのアイディアを積極的に取り入れて仕事のやりがいを創り出しています。

また、就職時期になった大学生アルバイトには就職支援セミナーや模擬面談などの就職支援プログラムを実施しています。この会社のアルバイトたちの満足度は高くモチベーションも高い。従業員を大切にすることが成功の秘訣だということを経営者は知っているのです。

私も実際に塚田牧場に行ってみましたが全てにおいて素晴らしい飲食店です。最後の鍋物など感動するくらい美味しく高品質な料理であることを実感しました。組織における標準化はコスト削減や効率化だけではありせん。働く人達のマインドを創っていくことこそが最大の標準化です。経営者はその環境づくりが仕事だと思います。

さいごに

ここ近年で所得の格差は大幅に拡大しています。私が幼少期だったころの「一億総中流家庭」といった時代は終わり徹底した資本主義の時代です。その中で「勝ち組と負け組」という言葉まで誕生しました。

中小企業のサラリーマンとして老後の不安を抱えながら何もしないまま生きていくのはリスクです。今こそ自分がやりたいことで起業して複数の収入源を持つことがサバイバルな今の時代に生きる者にとって必要なことになりました。

複数の収入源があるというのは心の余裕に繋がります。

心に余裕があればポリシーを曲げない生き方ができます。妥協ばかりの人生は危険です。一度しかない人生だからこそ行動していかなくては明日を切り開くことはできません。リスクを最大限に減らして起業するには副業や週末起業しかありません。生まれて初めて週末起業のたこ焼き屋さんをやりましたが、とても充実した日々を送ることができました。

あなたも是非、楽しくて新たな収入源となる週末起業を!

 

 

 

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