今年最初の取引となる大発会を迎えた東京株式市場は500円を超える急落。一方サウジアラビアはイランとの国交を断絶。大波乱の年明けとなった。
日経平均株価は年明けに急落
2015年における最後の株式取引となる大納会。2015年12月30日の日経平均株価は終値が前日比51円48銭高の1万9033円71銭となり年末終値で1万9000円台に乗ったのは1996年以来で高値で年を越すことになった。
そして2016年の最初の株取引である大発会で500円を超える急落を演じている。私は朝から掃除をしながら日経ニュースを見ていた。「今年の株式市場の動向」というテーマで証券アナリストたちが「今年の株価は大幅に上昇する」と大合唱。その光景を見ながら大笑いしていた。そんな私の嘲笑を表すような株価急落。今年の金融市場は波乱含みで幕を開けた。
中東では戦争リスクが高まる
波乱含みのスタートをきったのは株式市場だけではない。中東では戦火の匂いが漂い始めている。ここにきてサウジアラビアはイランとの外交関係を断絶すると発表したのだ。一体何が起こったのか。それは下記の通りである。
【カイロ=溝田拓士、テヘラン=中西賢司】サウジアラビアのジュベイル外相は3日、首都リヤドで記者会見し、イランとの外交関係を断絶すると発表した。
イスラム教スンニ派の盟主であるサウジがシーア派の法学者を処刑したことに抗議し、シーア派の大国であるイランの首都テヘランのサウジ大使館が暴徒に襲撃 されたことへの対抗措置としている。中東の両大国の関係悪化は、米欧などが結束を呼びかけるイスラム過激派組織「イスラム国」の掃討やシリア内戦解決に深 刻な影響を及ぼしそうだ。
サウジは2日、国内でのテロに関与したとして、47人の死刑執行を発表。この中に、サウジ王室を批判し、サウジ 国内のシーア派に強い影響力を持っていた法学者のニムル師が含まれていた。これにイランが反発し、在イランのサウジ大使館前で2日から3日未明にかけ、抗 議デモの一部が暴徒化し、大使館の敷地内に侵入して火を放つなどした。
サウジアラビアは国家破綻の危機に瀕している
昨年から続く原油価格の低迷によってサウジアラビアは保有している金融資産を切り崩して国家財政を維持している。昨年2015年の1年間で1500億ドル以上の金融資産を放出している。1500億ドルとは日本円換算で18兆円以上となる。原油価格に関しては2015年度の大半が1バーレル50ドル台で推移していたが現在は1バーレルあたり30ドルである。
このまま原油価格が1バーレルあたり30ドル台で推移していくと仮定すると2000億ドル以上の金融資産を放出しなければ国家を維持できないことになる。原油価格が上がる要因がなければの話だ。しかし、今日になりイランとの紛争が表面化した。あまり考えたくはないが、このタイミングで中東戦争がスタートした場合は原油価格が上昇して結果的にはサウジアラビアもイランも国家破綻のカウントダウンから脱出できる可能性が高い。
原油価格が高騰することによって喜ぶ国は他にもいる。それはロシアという大国であり少なからず中東で戦争が起こることによって助かる国が存在する。宗教対立などの単純な要素だけでは戦争は始まらない。しかし、極めて大きな経済的要因がある場合には戦争が始まる。今現在の中東はまさにそのタイミングにあると言える。
日銀は物価目標の達成を予告している
日銀は昨年の会見において物価目標2%の達成時期を2016年後半だと断言している。つまり2016年の秋口には量的緩和を終了すると言っているのだ。アメリカは世界に先駆けて最も早く利上げに踏み切った。それにより世界中の資金が逆流をはじめている。各国の中央銀行が実施できる施策は2つしか存在しない。
- 金利を下げる
- 通貨を発行する
2008年のリーマンブラザーズ以降でこれ以上金利を下げることは不可能。だから量的緩和によって通貨を大量に発行してきた。つまり数年間で通貨の価値は大幅に下がったことを意味しており世界中の投資家は安全な投資先である国債からリスクオンの株式市場に資金をシフトしていた。しかしながら永遠には続かない。
話は戻るが日銀は今年の秋口に量的緩和をやめるといっている。つまり現在の株式市場も大きく変貌していくということになる。
大恐慌時に大富豪が生まれる
今年2016年は株式市場も金融市場も不動産市場も世界経済も大混乱する年だと私は確信している。近い将来に日経平均株価は大暴落し民主党時代の株価を大幅に下回る相場になると本気で考えている。また、それに伴い不動産市場も大幅に下落する。このような大きな動きを目にする機会は私の残された人生では最後だろう。だから私はこの大きな流れに身を任せて利益を出していこうと考えている。
株は上がらないと儲からないわけではない。日経平均株価が下がることによって利益が出る金融商品も存在する。今現在は株価が上がれば利益が出る金融商品の方がはるかに高い。先日、証券会社の人間に確認したところ以下の通りである。
- 株価が上がれば儲かる金融商品の価格→1口が14000円程度
- 株価が下がれば儲かる金融商品の価格→1口が2700円程度
私は迷わず「下がれば儲かる金融商品」に投資する。今週の様子を見て投資を開始する予定だ。
さらに、金の現物も買う予定となっている。これまで私はインゴットではなくメープルリーフ金貨を購入してきた。今回もまたメープルリーフ金貨を購入する予定だ。事業も総力戦で取り組んでいくつもりだ。週末起業のたこ焼き屋を含めて全力で展開していく。私の世界大恐慌対策は極めて単純だ。
株価が下落することによって利益を得る。そしてその資金で底値の株式を購入する。
投資はタイミングが重要であり、今回のような極めて大きな世界的規模の動きは数百年に一度。世界経済は崩壊の方向に加速度的に進んでいるが、その様子を指をくわえて悲観して何もしないでは生き抜いていくことは困難だ。少なくとも私は全力で対策を実施して自分自身が納得できるような行動をしていくつもりである。
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