私の店は雑居ビルの二階。2店舗目のお店も奥ばった立地。何故、こんなお店に来日初回の外国人観光客がたくさん来るのか?その答えはGoogleマイビジネスだった!
正直、驚きを隠せない。私が生息する地域は地方都市で今回の豪雨災害の影響も多大に受けた地域に位置する。近隣のお店が「売上が激減で大変だ」と日々悲鳴を聞きながら私のお店は外国人観光客に助けられている。
雑居ビルの二階の「怪しいお店」に突然、欧米人がやってくる。
「トントントン」私のお店の重厚なドアを軽快にノックしてくる人達が最近は大幅に増加した。それは外国人観光客である。正直、驚きですよ。なんせ私のお店は地元に住んでいる人達でさえ辿り着くことが難しいお店なのにも関わらず初回の来日にも関わらず一生懸命に探してやってくる。一体、何が起こっているのか?その謎に迫ってみることにした。
ここ最近、週に数回ほど外国人が来店するようになった。
そして、つたない英語で「何を見てこの店に来たのだ」と聞くと全ての外国人がGoogle!と言うではないか。これまで、このような事はなかったのでGoogleに何か変化が起きていないか調べてみることにした。
すると、今月(2018年8月)にGoogleは検索結果の反映についてのアップデートをしていることが判った。
しかしながら、今回のアップデートはインバウンド特需に関してなんら影響が無い内容だと言える。ならば一体何がどうなって私のような繁華街の雑居ビルにあるようなお店に外国人が来るようになったのか。実際に来店した外国人に詳しく話しを聞いてみることにした。
表示内容が日本人と外国人では違う事実
今回の件があってネットで「Google 飲食店」などのキーワードで検索してみたけれど結果的にはGoogleマイビジネスに登録する具体的な方法などのテクニカルなことしか掲載されていなかった。Googleマイビジネスは無料で情報発信できる良いツールくらいの内容で登録後は店側による積極的な情報発信を勧める内容となっていた。
だがしかし。
私は悪意のある他者からの改ざんリスクを防ぐために登録はしているものの情報の発信や店舗情報の更新などは一切行っていない。これは無料でツールを提供しているGoogle社からしてみると「なめてんのか!」となるだろうけれど、強制的に情報発信しなければならない制限が無い限りはそこは自由だ。
つまり、私は登録はしたものの完全に「放置状態」のGoogleマイビジネスなんですね。
さぁ、これからなんです。私が驚いたのは。実際に来店した数々の外国人観光客に来店動機を詳しく聞いたのです。するとですね、その来店動機はなんと「Googleの口コミを見て来たんだ」ということだったのです。
はぁ?口コミ?
私のお店の口コミは全て日本語で書かれているのに何故それが来店動機に繋がったのか?最初は理解できなかったが来店した外国人の若いカナダ人が自身のスマートフォンで私のお店が掲載されているGoogleマイビジネスを見せてくれた。するとなんと….。
全てが英語表記になっているではないか!
つまり日本人が日本語で書いた口コミが英語圏のスマートフォンでは英語に自動翻訳されて表示される仕組みだったのだ。逆に彼等が書いてくれた口コミを見ると日本語表示になっている。「翻訳された」みたいな表示はあるものの英語で書かれた口コミも普通に日本語で読み取ることが出来る。
これはあくまで私のお店だけのデータになりますが昨年と今年では新規客の来店に繋がったメディアの変化が見受けられます。参考までに下記にまとめました。
<2017年度>
1位 FaceBook
2位 食べログ
3位 Instagram
<2018年度>
1位 FaceBook
2位 Instagram
3位 Google
そして、外国人観光客に至っては100パーセントがGoogleを見て来店しています。
Googleマイビジネスの登録方法や運用方法についてはこちらの記事を参考にしていただきたい。
これからの時代はGoogleマイビジネスを活用して集客するのは飲食店としては必須項目になると確信した。他の口コミサイトのように有料メニューなども今のところ無いので無料で最大限の効果を出すことが出来る強力な集客ツールとして活用していくべきだ。今年に入り約30人ほどの外国人観光客が来店し約七万円もの売上を計上することができた。これはGoogleマイビジネスのおかげだと言える。
【追記:2018年9月】
この記事を書いてからも外国人観光客がチラホラ来店する。私のお店に来店する外国人は全てヨーロッパとアメリカからの訪問者。店側から一切の情報発信をしない方針だが、さすがにここまで来ると放置という訳にも行かない。
Googleマイビジネスのお店の基本情報だけは丁寧に正確に修正しておいた。特に営業時間や店休日に誤りがあったので細かく設定した。恐らくGoogleは地方都市の小さな飲食店でも正確かつ的確にエンドユーザーに情報を伝えるということをミッションにしているのだと今回は強く感じた。
日本人はどうか判らないが、こと外国人に関してはGoogleに対する信頼感が極めて強く店舗情報に記載されている口コミを信じている。これからの時代の飲食店はGoogleマイビジネスを活用しなければ生き残れない店舗も出てくるだろう。
また、本当に満足するような提供物を出していかなくては良い口コミは書かれない。今後はさらに「良い意味での」競争が激化していくに違いない。
【追記:2019年4月】
今年に入り週に数多くの外国人が来店するようになった。当ブログにも「目にタコ」が出来るくらい書いてきているのだが私のお店は地方都市の歓楽街にある「雑居ビルの1階と2階」に位置している。さらに書くと店内は外から一切うかがい知ることができない重厚な鉄の扉が入り口でお客様を「威圧」する。
地元の人間でさえ入店するのを躊躇するような店構えにも関わらず毎週のように外国人は満面の笑顔でお店に入ってくる。つまり外国人観光客はドアを開ける前から店内の様子が解っており何が食べられるのかも知っているのだ。
私のお店は何故か全てヨーロッパの人達で占められているのだが理由は不明。東南アジアやオセアニアなどの国から来る人は今まで存在しない。これまでの累計で約80人くらいは来店しているが全てがヨーロッパとなっている。これは「たこ焼き」「明石焼き」といったメニューに関係しているのだろうか。その理由は未だにわからない。
3年前までは「食べログ」を見てくる地元のお客様が大半だったが今ではグーグルを見てくる人達の方が多くなってきたように感じる。オリンピックを控えた日本が今後どれくらいのインバウンドの増加が見込めるかは未知数だが確実にGoogleマイビジネスは極めて重要なツールだと言える。
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