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週末起業でたこ焼き屋

巨大地震に備える時期

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2016年4月14日に熊本で大地震が発生した。震度7という大地震が同じ場所で2回も発生している。

2016年4月16日11時29分

その日私は付き合いのある不動産会社からの依頼で売買予定物件の撮影をしていた。11時29分には私の住んでいる都市部から車で約1時間ほど山間部に入った田舎にて物件を探していた。

その時、私の携帯電話から緊急地震速報が鳴り響いた。急いでテレビを付けるとなんと震源地は日向灘だ。これには心の底から恐怖を感じた。日向灘での巨大地震は南海トラフ大地震に直結するからである。

緊急地震速報

出典 pbs.twimg.com

それまで閑散としていた田舎の集落は驚いて家の外に出る人たちでいっぱいとなった。私も車をおりて家から出てきた近隣住民の人たちと「これは大変なことになる」と話しをした。もはや不動産物件の撮影どころではない。

【緊急地震速報 2016年4月16日 11:29】11時28分頃、日向灘を震源とする地震がありました。地震の規模はM6.9、最大震度7と推定されています。なおこの地震情報は、緊急地震 速報 第3報に基づく推定情報です。実際の情報に対して誤差を含む場合があります。

しかし幸いなことに緊急地震速報は誤報だった。

南海トラフ地震の被害想定

私の住んでいる地域は西日本なので南海トラフ地震が発生した場合かなり大きな被害を受けることが確実だ。Googleで「南海トラフ地震」と検索すると最も上に表示されるのは朝日新聞デジタルの南海トラフ地震被害シュミレーションである。自分の住んでいる地域を選択タブで選ぶと想定される被害状況が表示される。

南海トラフ地震被害想定

ちなみに私の住んでいる街の被害想定は下記の通りである。

最大震度 最大津波高 (満潮位含む) 津波(1m)到達最短時間 (満潮位含まず)
6弱 4m 222分
死者 建物
倒壊
浸水
面積
直接
被害額
避難
者数(1日)
避難
者数(1週間)
800人 2万4,000棟 10.9平方キロ 3兆円 10万人 18万人
断水 下水道 停電 ガス供給停止 防波堤 災害
廃棄物
150万人 170万人 170万軒 4,600戸 1万300m 200万トン

上記のような被害が想定されているということは無事に済むことは不可能ということになる。もちろん、生命を失わなくとも普段の仕事やたこ焼き屋は休業せざるを得ない。停電・断水・ガス供給停止は確実。幸いにも自宅はプロパンガスなのでタンクの中のガスが無くなるまでは使えると思うが週末起業のたこ焼き屋は都市ガスなので供給が停止される可能性が高い。

南海トラフ地震が発生した場合の自分が住んでいる地域の被害を想像するのは難しいのだが、このようなサイトで調べてみるとリアルに感じる事ができる。リアルに感じた結果として早急に対策を講じる必要があると確信した。

2016年4月16日17時50分

ついに昨日の夕方に恐れていた場所を震源地として地震が発生した。

 16日午後5時50分ごろ、日向灘を震源とする地震があり、宮崎市で震度3の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは約20キロ。地震の規模(マグニチュード)は4.7と推定される。主な各地の震度は次の通り。
震度3=宮崎市
震度2=宮崎県日南市、熊本県合志市、大分県竹田市。(2016/05/16-18:09)

出典:時事ドットコムニュース

琉球大学名誉教授の木村氏は今回の熊本地震に関して南海トラフ地震に繋がる重大な事象だと警告をしている。木村氏いわく過去、南海トラフでは複数の地震が連動して起きている事実があり今回の熊本地震は、これをきっかけに起こるであろう日向灘沖地震が南海トラフ地震と連動する「玉突き大地震」の前兆だと。つまり「日向灘沖⇒南海トラフ玉突き大地震」という流れだ。

今回の熊本地震が南海トラフ地震に繋がっていくと警告しているのは木村氏ばかりではない。

専門家の多くが迫りくる巨大地震について警告を発している。そのような中で、ついに日向灘で地震が発生した。震度3だから大したことはないではなく、低震度でも南海トラフ地震に関係する重要な地震だと解釈するのが普通の感覚だ。

地震に関する記事は極力書かない方針

基本的に私は地震に関する記事は書かない。それは来るかどうかも解らない地震の記事を書くのはいたずらに不安を煽ることにもつながるからだ。しかし、今回は少し事情が違う。私が信頼している金融部門の顧問の先生も先週末から「西方面の地震に備えなさい」と言ってきた。彼は東日本大震災が発生する40日くらい前にも同様の警告を発している人物で知性だけではない不思議な感性を持っている人だ。

そして、昨日の日向灘の地震。これを「私には関係のないことだ」と解釈するのは私にはできない。

今日から仕事の合間を見て色々と備えていく予定だ。週末起業のたこ焼き屋も今週中に材料の大量確保などの施策を実施する。お風呂は徹底的に掃除をして常に浴槽に水をたっぷりと備蓄する。

上記の南海トラフ地震被害想定データを見る限り私が住んでいる地域の水は断水する事が確実。断水すると飲料水もさることながら水洗トイレも使えなくなる。電気も止まり、水道も止まると自炊すら出来ない。つまり避難しなくては生存することが難しくなる。

お風呂の浴槽に備蓄できる容量はファミリータイプのユニットバスだと約200リットル、私のようなワンルームマンションの場合は約100リットル。この水は災害時には大変貴重なものとなるだろう。

私は2011年の東日本大震災の後半から缶詰などの食糧を下駄箱に備蓄しているのだが既に賞味期限が切れている。これも処分して新たに少しでも食糧を備蓄しなければならない。私には実家がないので震災が発生しても頼るところもなければ帰る場所もない。自分の身は自分で守る意外に方法がない。

今回の日向灘で発生した地震を受けて早急に用意したいインフラは下記の通り。

  1. たこ焼き屋の材料(通常の3倍程度)
  2. 缶詰などの非常食の入れ替え
  3. カセットガスの備蓄
  4. 浴槽に水を備蓄(2日に一度入れ替える)
  5. モバイルバッテリーを増やす
  6. 自動車は常にガソリンを満タンに

実際に南海トラフ地震が発生した場合、お店の営業は出来ないだろう。少なくとも1カ月程度は休業しなくてはならないと覚悟している。しかし、状況を見てスピーディーに再開する場合に材料が入手しにくくなっている事が想定される。問題はタコの備蓄。自宅のワンルームマンションの冷凍室はとても小さい。さらに停電が発生すると冷凍ができないので備蓄も無意味になる。これは頭が痛い問題だ。

最後に冒頭に紹介した朝日新聞デジタルの南海トラフ被害想定ページに書かれている「こんなことが起きる」の部分を転載しておきたい。

地震発生翌日に最大430万人が避難所へ、270万人が親族・知人宅などへ避難。家庭内と公的備蓄で食料が計6340万食、飲料水は計13億3千万リット ルあるが、不足量は1週間で食料が9600万食、飲料水は1億4500万リットルに達する。被災地内外での買い占め、道路の渋滞や寸断で配送が困難になること、保管スペースの不足、物資が届いても適切な管理や効率的な配分ができないことも想定される。

出典:朝日新聞デジタル南海トラフ地震被害想定サイト

最後に、これは書いても意味がないことだが地震が来る前に原発は停止させて欲しいところだ。

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