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週末起業でたこ焼き屋

米国の利上げが実施されるのが確実となってきました

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株価イメージ

米国労働省が2015年11月6日に発表した雇用統計は市場関係者の予想をはるかに超える伸びを記録。それに伴い1ドル123円台までドルが上昇。

2015年10月段階で1ドル118円だった米ドル

20151109103343

上記のグラフをご覧ください。2015年10月14日段階で1ドル118円台でした。それから1か月も経たないうちに123円台まで上昇しています。その差はなんと5円。今回発表された雇用統計とは一体どのような内容だったのでしょうか。

非農業部門の就業者数が市場予想の18万人増(前月比)を大幅に上回る27万1000人の増加。失業率も5.0%と前月から0.1ポイント低下という内容で一見アメリカ経済は好調な推移をしているかのように見えます。

市場の予想をはるかに上回る内容の発表によって米ドルが買われた結果、円安ドル高に。米ドルはこのまま上昇を続けていきますが限界点も必ずやってきます。

米国が12月に利上げすることが確実になった

利上げをするためにはアメリカ経済が好調である必要があります。前回の米国の実質GDP速報値では前期同期比2.03%とギリギリ上向いた程度の数値でした。

この程度の成長率では利上げはできない。世界中の投資家は12月の利上げに関して疑心暗鬼になっていましたが、今回の雇用統計で利上げすることが確実となり方向性が定まったと言えます。

米国が利上げを実施するとどのような状況になるのか

米国が利上げを実施することによってどのような状況になるのでしょうか。端的に書くと以下の2点になります。

  1. 米ドルが上昇する
  2. 金価格が下落する

11月1日に金融市場の崩壊に備えるという記事を書きましたが2008年のリーマンショック以降に世界各国が量的緩和を続けた結果として貨幣の価値が著しく毀損しています。

今回の利上げによって金融市場の資金が米ドルに集中していくので株価は下がり米ドルが上昇して金価格が下落するというのがセオリーです。

米国の経済は本当に好調なのか

ここに驚くべき数字があります。日本でも老後破産する確率が高い人たちは全体の40%にまで達していますがアメリカでも例外ではありません。

過去1年で3000万の米国人が年金を取り崩した

 米金融機関バンクレート社が9月下旬に公表した報告書によると、米国で過去1年、年金の積み立てを取り崩した人が約3000万に上ったというのだ。

同報告書には、さらに驚くべき内容が記されていた。回答者のなんと93%が、退職後、年金だけで生活することは「すでにファンタジーの世界になった」と回答した。

出典:日経ビジネス

米国では貧富の差が拡大し続けています。上位10%に所得が集中しており、その他の人たちの所得は下がり続けています。高額な教育費を費やして大学を卒業しても就職先が見つからなくて地元の中小零細企業に就職して低賃金の労働環境の中で働かざるを得ない人たちが数多く存在します。

また、上記の記事を見ても解るように日本もアメリカも老後は地獄の生活が待ち構えており歳をとるにつれて希望は絶望へと変わっていきます。

先日、ヤバい経済学 [DVD]という映画を見ました。この映画に登場している「勉強ができない高校生」は成績が全て「Eランク」で留年は確実です。この学生が考えている出口戦略は「米軍に入隊する」でした。

今や貧困層の若者が生き抜いていくために米軍に入隊するという選択肢が当たり前になっているということを意味します。このままでいくと日本も同様の状態になっていくことになると考えられます。

金融バブル崩壊後では利上げを進めた国が有利になる

金融市場のバブルが崩壊した時点で有利になる国はいち早く量的緩和を終了させて利上げまで持ち込んだ国ということになります。理由は簡単で利上げを行っているということは利下げすることもできるからです。

量的緩和を終了しているということは再度の量的緩和を実施することもできるということです。

連邦準備制度理事会のイエレン議長は自国の利上げ実施を強引に大至急おこなう必要があると考えているのです。これは金融市場のバブル崩壊の時期が近いことを意味します。世界金融市場の崩壊時に自国だけ有利なポジションに位置するための防衛策と考えるのが常識的です。

先日の掲載した記事「金融市場の崩壊に備える」で掲載した画像をもう一度掲載します。

20151031a

現在の金融相場は1929年におこったブラックマンデーの直前と酷似していると言われています。この直近の株式市場は暴騰ともいえる上げ幅を記録していくでしょう。株式市場が好調な状態で12月を迎えるかもしれません。

そして世界中の国に先駆けて米国だけが利上げを実施します。

近い将来の金融市場の崩壊に対して最も速く有利な立ち位置にしていく。自国さえ良ければあとはどのようになっても良い。これがアメリカのスタンスです。日本銀行もヨーロッパ中央銀行も量的緩和を続けざるを得ない状況ですのでアメリカに追従して利上げすることは不可能です。

このままの状況が推移すればアメリカの独り勝ちになります。世界の先進国は指をくわえてその状況を見守り続けるのでしょうか。少なくともドイツをはじめとしたヨーロッパ各国は黙っていないと推測されます。

12月の利上げ後に私は金を買い増します。

今回の利上げによって米ドルが上昇し株式市場が下落。そして金価格は下がっていく。もし仮にこのようなシナリオ通りに推移したとすれば、12月に私は金を買い増します。

これは仮説ですが利上げ実施後に株式市場が致命的な下落トレンドになった場合、量的緩和を再開するしか選択肢がなくなり結果的に世界中の貨幣の価値は底を打つ可能性があるからに他なりません。

金を買うことが正しいのかどうかはわかりません。少なくとも私自身は一万円札よりも金の現物の方が価値があると考えています。紙幣よりも硬貨、硬貨よりも金という価値観は私の中でリーマンショック以来ずっと変わっていないのです。

さいごに

金融市場が崩壊すると週末起業のたこ焼き屋にも多大な影響があることが予想されます。小さなお店の経営者として様々な要因に対して対応していく必要があり少しでも長く継続することを目標に努力しなければなりません。

これは店主である私とお客様との約束であり何も考えずボーとたこ焼きを焼いていたのでは危機を回避することは不可能です。11月に入り来客数も激減していますが仮に今月の収支が大幅に赤字になったとしてもキャッシュフローがあるので経営的には問題ありません。

常に不測の事態に備えていくことがサバイバルの現代社会に生きる者として必須条件だと私は考えています。

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